東京シェイクスピア・カンパニー
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江戸馨の翻訳でシェイクスピア作品を上演するために1990年に設立。シェイクスピアを同時代人としてとらえ、より身近で分かりやすいシェイクスピア作品の上演を目指している。また、オリジナル戯曲〈鏡の向こうのシェイクスピア・シリーズ〉の上演も行う。本公演と併行して、リーディングとリュートの生演奏に、シェイクスピア学者でもある江戸馨が戯曲の生まれた背景や解釈の違いを解説するドラマ・リーディング公演行っている。
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主宰の江戸馨による翻訳台本でシェイクスピア作品を上演するために1990年に設立しました。
これまで『ハムレット』、『真夏の夜の夢』、『ヴェニスの商人』など多くのシェイクスピア作品を江戸の新たな翻訳で上演してきました。また、シェイクスピア作品を題材とした〈鏡の向こうのシェイクスピア・シリーズ〉と題した、オリジナル戯曲の上演もおこなっています。
シェイクスピアを同時代人としてとらえ、より身近で分かりやすいシェイクスピア作品の上演を目指しています。シェイクスピアはまさに「現代的」であり、「身近」で「おもしろい」ものだということを表現していきたいと思っています。そのために、リーディング公演を数多くおこなっています。シェイクスピア劇のドラマ・リーディングに加え、その戯曲が生まれた背景、様々な解釈の違い、これまでの上演例などを、リュートの生演奏を併せて楽しんでいただけるパフォーマンスで、1996年以来100ステージを超えています。
詩的なセリフ、哲学に満ちた言葉、シンフォニーのような、登場人物たちによる重層的なセリフの応酬に溢れていることです。しかし、一番の魅力は、シェイクスピアの、人間に対する深い愛に満ちているところです。人間の愚かさ、弱さをえぐりだしながらも、実に優しく、すべての人の存在を認め、愛してくれている。シェイクスピアのすべての戯曲を通じて感じることです。
1995年から開始した〈鏡の向こうのシェイクスピア・シリーズ〉は、一つの出来事を、別の登場人物の視点から光をあて、新たな物語を編み出すシリーズです。第一作目は、TSCの座付きでもある芥川賞作家の奥泉光の書き下ろし戯曲『リヤの三人娘』。地獄に堕ちた「リア王」の娘たちを巡る物語で、代表作として何度も再演されています。
前回公演では、シェイクスピア作品の中でも人気の高い『ヴェニスの商人』(江戸馨・訳)と、〈鏡の向こうのシェイクスピア・シリーズ〉として“ヴェニス”の物語の人物たちの後日譚を描いた『ポーシャの庭』:(江戸馨・作)作品— の二本立て公演をおこないました。
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今回の『フォルスタッフ』は〈鏡の向こうのシェイクスピア・シリーズ〉ですね。 |
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シェイクスピア作品の中でもっとも愛すべきキャラクターといわれる“フォルスタッフ”に焦点を当てました。太っちょで、大ボラ吹きで酒飲みで、女たらし。臆面もなくこそ泥をはたらき、金持ちの知り合いがいればたかりにいき、賄賂の品は何でもありがたくちょうだいする、騎士の風上にもおけない男、それがジョン・フォルスタッフです。「ヘンリー四世」のフォルスタッフを観た、時の女王エリザベス一世は、彼をひどく気に入り、「もっとフォルスタッフを見たい」とシェイクスピアに所望したといわれています。そして書かれたのがフォルスタッフを主人公にした「ウィンザーの陽気な女房たち」です。
今回の舞台は、その「ウィンザーの陽気な女房たち」だけを上演し続けているロンドンのシェイクスピア劇団のお話し。座長の死後劇団員が次々と去り、じり貧の劇団に現れたかつて劇団に所属していた母親の謎を探る謎の青年。劇中劇で演じられるシェイクスピア劇「ウィンザーの陽気な女房たち」とともにちょっぴりミステリー仕立てのバックステージ物で、シェイクスピア・ファンならずともお楽しみいただける舞台になっています。
写真:金子由郎
次回公演
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東京シェイクスピア・カンパニー
『フォルスタッフ』
日程 > 1/28(水)~2/1(日)
会場 > d-倉庫
tel. > 090-8048-5013
公演詳細 > 公式HP
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