演劇集団 砂地 インタビュー
★演劇集団 砂地の小池陽子さんに伺いました。
Q.砂地について教えてください。
A.演劇集団砂地は、演劇のプロデュース集団として2007年にスタートいたしました。
当面の活動の方針として「古典の再発見」を掲げ、有名な戯曲にも上演歴のない戯曲にも果敢に挑んできたつもりです。
古典をそのまま現代に置き換える場合や、現代の問題点や事件などに結び付けて上演した例がありますが、そのほかの方法にも取り組んでいく予定です。
Q.それは、作品のリメイクということですか?
A.リメイク、というにはあまりに変えすぎている気もします。(汗)
古典の作者には、最大限の敬意の念を持って作品作りに取り組んでいますが、それでも、あまりにも脚色を加えてしまうので申し訳ない気が多分が致します・・・。
でも、観てくださった方が逆に原作を読んでみたくなった、などとおっしゃってくださいますので、その辺りで許して頂けていると良いのですが・・・
Q.過去にはどのような作品を作られているのですか?
A.前回は、「輪舞」という作品を(これは19世紀末のオーストリアが舞台の作品でしたが)現代の東京に舞台を変え、登場人物の設定を変え、ただ人物同士が持つ関係性や距離感はなるべく変えずに、
新しく「ナノ クライシス ポルノグラフィティ」として上演いたしました。
さらにその前は、「こがれ」という作品を日本の歌舞伎「桜姫東文章」(鶴屋南北作)を下敷きに、幼いころのトラウマを乗り越えようとする女性の姿として描きました。
内容としては、ストーリーの進み方は原作のようですが、桜姫自身の人間像は違っていましたので、
結末で、原作とは大きく違った印象を残す作品になったと思います。