★「劇団命~みこと~」主宰の小菅達也さんに伺いました。
小菅 厳密にいうと、うちは劇団ではないんですよね。僕がその都度やりたい事、テーマを考え、それにそって役者&スタッフを集めて、公演を打つ。いわばプロデュース団体ですね。メンバーも僕含めて、二人しかいませんし(笑) だから、毎回役者やスタッフの顔ぶれが変わるので、とても新鮮です。同じ団体なんだけど、毎回、色が違う。そんな万華鏡のような劇団です。
小菅 私の書く本は「ファンタジー作品」なんですが、ファンタジーだからこそ『リアル』を疎かにしないようにしています。世界観によっかかるのではなくて、役者達がリアルにやるからこそ、ファンタジーの部分が生きてくる。そこに、ダンスや殺陣をつかってエンターテインメント性を取り入れて、見るだけで楽しんでもらえる部分が合わさると、二倍、三倍に面白くなると。
あとこれは、役者さんを集める時に気をつけていることなんですが、その人のイメージとは『違う役』をやらせてみたい。うちは毎回外から役者を集めているで、ある程度の経験をつんだ方達が集まります。そうすると、その人の演じる役のイメージが決まっているんですよね。それを、命では、ぶち壊していきたい。「あれもいいけど、これもいいね」ってなったら、役者冥利に尽きますよ。
小菅 はい。これはもう、初めて舞台で殺陣をみた劇団の影響が強いですね(笑)「闘う」って、すごいエネルギーが発生しますし、お客さん的にも派手で見栄えする。それを補うのに「殺陣」は有効な手法の一つだと思います。他の団体の殺陣を見ていて思うのが、芝居と殺陣がバラバラになってしまっているのが多いこと。あくまで殺陣も芝居。作品を味付けするスパイスの一つとして、上手く活用します。
小菅 公演を打つたびに思うのですが、本当に色々な人達に支えられているなと。当たり前に芝居をしていることは、実はいろんな人の厚意でやれているんだということを命をやるたびに実感します。
まだまだ若輩の団体ではありますが、是非、見に来てください。
命の創る幻想の世界へ、貴方をお連れします!
「劇団命~みこと~」主宰の小菅達也さん、インタビューありがとうございました!