新井が生まれた頃はアポロ11号が月にいった時で空前の宇宙ブームでして、すごく夢のある時代でした。ファッションや音楽もどんどん新しいものが出てきた時代。その頃の熱を再びって思いがありまして、当時の1969年から始まる70年代ブームの音楽やファッションを取り入れています。勿論舞台は未来なのでアレンジをしなくちゃならない。ギタリストで作曲家の関将さんにお願いして、毎回30~40曲つくって頂いたり、衣装も全部手作りです。未来なのにどこか懐かしい。我々はエンタメリミックスと呼んでいます。 今後の展開について語っていただけますか? 宇宙食堂立ち上げの時は宇宙ステーションって何?って方も多かったんですが、今や毎日のように宇宙の話題がニュースになっていますよね。小説や漫画、映画などでも現状の宇宙事情や近未来を扱った作品が増えてきました。ここ数年で以前より日本人が宇宙を身近に感じるようになったのは間違いないはずです。だからもう一度、表現に立ち返る時のような気がしてます。宇宙に興味を持った人が我々の舞台を観に来る。その時に「演劇すげぇ!」って思わせる力。舞台でしか味わえない興奮を伝えたいですね。
伊丹さん、インタビューありがとうございました!
■■■ 宇宙食堂 『無重力金魚 ~2061年、星降る維新が宇宙への架け橋~』 会場/d-倉庫