タバマ企画 co.TABA-MAKI

田畑真希振付作品を軸としてメンバーを固定せず、活動を行っていく流動的なダンスユニット。「些細なことをガムシャラに・・・」を信条とし、コツコツと身体で時を紡いでいく。「横浜ダンスコレクションR2009」にて未来にはばたく横浜賞・MSDANZA賞を受賞し、以降6カ国11都市で作品を発表し好評を得る等、国内外で精力的に活動中。

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tabamaki.com

  作品を創り始めたキッカケはなんですか?
 もともと私はダンサーとして活動していました。踊る事は大好きだったけど、作品を創るなんて面倒臭いし、ダンサーとして踊るだけで精一杯だと思ってたんですが、当時ダンスを教えていたスタジオにダンス経験のないサラリーマンや役者が毎週通ってきていて「人前で踊ってみたい」と言い出しました。スタジオの発表会だと、お金もかかるし、時間も拘束されるので、STUDIO GOOという小さいけれど、素敵な空間をご好意でお借りして時間もお金もなるべく負担にならないようほぼ素人の男性4人に作品を創ったのがキッカケです。発表会程度のつもりで始めたんですけど、創っているうちにだんだん楽しくなり、真剣に面白いものを創りたいと欲が出てきて、未だに模索しています・・・・。





 グループ作品とソロ作品を創る時の違いってありますか?
 圧倒的にグループ作品の方が好きなんです。もともと私は怠け者なので、ソロ作品を避けてきていたんです。一人で稽古場に行っても遊んでたり寝ちゃったりして自己嫌悪で家に帰って後悔する・・・ということの繰り返しでした。まぁ、今でもそうなんですけど(笑)リハも本番も誰かと一緒に踊る方が楽しいし、健全だと思うんです。ただ、今回はもう少し自分の身体と向き合いたいな、と思ってソロ作品にしました。・・・・といっても、ミュージシャンのデジ君の生演奏なのでデュオ作品ですが。グループ作品だと、それぞれのダンサーの個性や身体からインスピレーションを受けて時間を紡いでいく事が多いのですが、ソロだとなかなか客観的になれないから本当に苦労します。出来ればもう二度とやりたくないです(笑)でも、今は3人のグループ作品とソロ作品を平行して創っているんですが、創りたい、或いは観たい時間や空間はクリエーションにおいては根本的に同じなんですよね。舞台美術などのないカラッポの空間に身体と音楽で情景や物語が浮かんでくるといいな、と思います。





ミュージシャンがとの作品が多いですね。
 そうですね。まずは、単純に音楽が好きです。ライブが好きです。ライブとか行っても、音楽にはかなわないなぁ・・・と思ったりします。生まれ変わったらミュージシャンになります!(笑)あと私は、バンド編成でミュージシャンの移動が難しい場合を除いては、だいたいミュージシャンにも作品の中で動いてもらいます。ミュージシャンの身体ってとても魅力的なんですよね。舞台上で普通に歩くとか立ってるとか踊るとかは意識しちゃって出来ないんですけど、楽器を演奏している身体とかリズムをとっている身体とかは、いくら訓練をつんだダンサーでも出来ない動きをしたりするんです。ギター弾いてる人の高い音を出そうとする時に上がる肩の動きとか、凄く色っぽいですよね~(笑)楽器を演奏している時のミュージシャンの身体って絶対に嘘がないから魅力的なんだと思うんです。そこと同じ所にダンサーが立たなくちゃいけないっていう環境を創ることによって、ダンサーの身体で嘘をついたらすぐにばれちゃう。ダンサーにとっては厳しいけど、最高にスリリングで楽しいから止められないんです。


 ダンスがみたい!14 ~崩れる身体
タバマ企画 『穴アキ』
8月12日[日] 開演19:30
会場 d‐倉庫
振付・構成・出演=田畑真希 音楽・演奏=デジ 衣装=中本武志/高瀬淳子

>>>「ダンスがみたい!14」公式サイト